『人狼 JIN-ROH』初の原画集「E-SAKUGA 人狼 JIN-ROH」発売!
押井守原作、沖浦啓之初監督作品。架空の昭和30年代を舞台に、特殊部隊の隊員とゲリラの少女の儚い関係を描いた『人狼 JIN-ROH』は、2000年に公開されたプロダクションI.G.制作のアニメーション映画です。
制作当時、デジタル技術が台頭してきたこともあり、伝統的なアナログ技術で丁寧に作り込まれた本作は「最後のセルアニメ」と言われ話題となります。公開後は数々の映画賞を受賞しました。
そのリアリティあふれる作画は『千と千尋の神隠し』にまで影響を及ぼしたほどです。
沖浦啓之(『ももへの手紙』監督、『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』キャラクターデザイン・作画監督)、井上俊之(『電脳コイル』総作画監督、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』作画監督、他多数有名作品原画)、西尾鉄也(『NARUTO -ナルト-』『スカイ・クロラ』キャラクターデザイン・作画監督)を中心に、アニメの表現を今一度問い直した作画の数々は、日本のアニメの到達点、新たな指標となりました。
その貴重な原画をたっぷり収録したのが、Apple Booksアニメ原画集シリーズ「E-SAKUGA 人狼 JIN-ROH」です。12月25日より日本版、英語版を発売します。
「人狼 JIN-ROH」の原画がまとめられ発表されるのは、今回が初となります。
アナログ時代の技が詰まった、貴重な手描き作画の数々。Apple Books、E-SAKUGAだからこそ可能となった、究極のアニメーション・アーカイブをお手元に。
カット単位で全ての原画を掲載。さらにタイムシート、レイアウト、完成映像などがまとめて収録されているので、プロはもちろんのこと、アニメーター、漫画家、イラストレーターを目指す人、さらにアニメ研究家、アニメ・アーカイブに興味のある人まで、アニメの参考書としてお手元に置いてもらいたい電子書籍です。
プロダクションI.G.が総力を結集して制作した本作は、現在第一線級で活躍する監督やアニメーターたちが大挙して参加し、存分に腕をふるった作品です。その緻密でリアリティあふれる職人芸ともいえる作画の数々は、まさにE-SAKUGAで見るにはピッタリの作品です。
E-SAKUGAで使用する原画は、プロダクションI.G.にて保管されていた貴重な原画を使用。現存する原画の雰囲気をそのまま感じる事ができます。
人狼 JIN-ROH
ドイツが勝利した架空の戦後。敗戦後の混迷からようやく抜け出し始めた日本の首都圏では、激化する武装闘争に対応するため「首都圏治安警察機構」通称「首都警」が組織された。首都警の戦闘部隊「特機隊」に所属する伏一貴は、ゲリラ鎮圧の際に、ゲリラの少女の自爆に遭遇する。事件後、伏は自爆した少女そっくりの女性と出会う…
「AKIRA」「機動警察パトレイバー」「攻殻機動隊」「パプリカ」「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」「思い出のマーニー」「君の名は。」など有名作品にアニメーターとして参加し、本作の後「ももへの手紙」を監督した沖浦啓之、初監督作品。ベルリン国際映画祭などに出品され高い評価を受けた。
第54回毎日映画コンクールアニメーション映画賞、第5回アニメーション神戸個人賞受賞。2018年、韓国での実写映画化が決定している。
スタッフ
原作・脚本:押井守
監督・絵コンテ:沖浦啓之
演出:神山健治
キャラクターデザイン:沖浦啓之、西尾鉄也
作画監督:西尾鉄也
副作画監督:井上俊之
美術監督:小倉宏昌
銃器設定:黄瀬和哉
車輌設定:平松禎史
音楽:溝口肇